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単身赴任の爺、投資について考える(2)

いまインフレで現金の価値がどんどん減っているなか、わたしはゴールドの投資信託を4年間、毎月少しずつ買っていくことにしました。なぜゴールドなのか、なぜ投資信託なのかをお話していこうと思います。

※ 本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

※ 本記事(2024年4月末に執筆)の内容を参考に投資をされる場合、その責任はすべてご自身に帰属し、わたしはその責を一切負いませんので、この点は予めご了承ください。

1.  株を買うより、ゴールドでしょ

2024年4月現在、いま金が高騰している(というか、この6年間ずっと騰がっています)ので、金への投資に関する情報はYouTubeも含め、ネット上にもう溢れています。

わたし、こうして金が話題になる前から、投資するなら金が一番良いんだろうな、と実はもうずっとそう思ってきました。

理由は幾つかあって、まず、2019年(コロナ禍の前年)からこの6年間ずっと価格が上昇して今や2倍。もっと遡れば1978年以降、この2024年7月下旬時点で10倍以上に値上がりしています。

もちろん前年比でマイナスの時期(1990年~1994年など)も存在していますが、株と比べ、暴落というような大きな下落がありません。

例えば、1990年のバブル崩壊の年は前年比85%、翌1991年は前年比95%。リーマンショックがあった2008年は前年比89%、翌2009年は前年比131%。

そして(一気に円高となった)1985年のプラザ合意の年は前年比81%、翌1986年は前年比97%でした。

さらに言えば、バブル崩壊の1990年以降、前年比で最も悪かったのが同年の85%、投資期間5年でパフォーマンスが最も悪かったのが2000年の73%と、下落幅は株と比べ相当小さいのです。

いま物価がどんどん騰がって、日本人の誰もがインフレを実感しています。

そして、日本だけでなく米国もすざましい物価高騰、インフレのようです。わたし、ときどき、海外在住の日本人ビジネスマンの YouTube などを見ていますがとても興味深いです。

そのリアルさ、いま現在何が起こっているか、そのタイムリーな情報は、たまにテレビでやっている池上彰さんの番組の比ではない感じがします(笑)

で、インフレは米国だけでなくヨーロッパも同じで、いわば世界中が(物価がどんどん騰がって)自国通貨の価値が落ちていることを実感し、経済不安を抱えているようです。

こういう不安が世界中に拡がると、誰もが「この先も、価値が落ちない資産は何か」と考え、結果、皆が金を買うので価格が騰がっている、ように思います。

さらにもう一つ。

いま中国の中央銀行が金を買いまくっていて、これも金が高騰している大きな理由だそうです。

ここ3年ほど、米国の株式市場は騰がり続けていて、日本でも S&P500(日本でいえば日経平均に準じた値動きをする投資信託)などがすごい人気のようですが、いま下落してきています。

わたし、2024年の年明け以降、自分は何を買って資産運用しようか考えたとき、人気の S&P500 とかオルカンとか、もっといえば株式そのものに投資するのは恐いな、とずっと思っていました。

というのは、米国の株式市場の高騰って、PER(株価/その企業の1株あたりの利益)という指標安(2024年9月現在で約34倍)を見ても、まさに昔の日本のようにバブルそのものって感じだからです。

ちなみに日本の株式市場は、PER(株価/その企業の1株あたりの利益)で見ると健全、まだ割安(2024年9月現在で約16倍)です。

例えば、ユニクロでいえば、これまで10,000円のカシミヤのセーターが今は20,000円ですから、当然売上も利益も史上最高になります。

なので健全なPER(株価/その企業の1株あたりの利益)を保ちつつ、株価が上昇していくのは理にかなっています。

でも、リーマンショックのように米国の株式市場が暴落したとき、つられてこういう日本の株も絶対下がると思うんですよね。

なので、わたしは投資対象から株式は外して金を選んだのです。

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2.  では、金の延べ棒を買う?

2024年4月、いま価格の高騰を知った人が、田中貴金属とかで2時間、3時間待ちで金の現物を買っているそうです。

でも、金の現物は買って売るとき、まず手数料(1gあたり100円)が掛かり、さらに結構高いパーセンテージで税金を取られます。

さらにこの手数料は、1kg、500g、100g、50g、コインという風に軽量になるほど割高になっているようです。

また、毎月、一定額で買付をしていっても、割高の手数料を負担することになります。

さらに、盗難リスクを避けるのに買った現物を預託すれば、保管料が必要です。

こういったことを考えると、現物以外で金に投資できるものはないの?って、いうことになります。

3.  投資信託を買っていこう

ということで、現物そのもの以外だと、金を投資対象にした「上場 ETF」と呼ばれる株式市場で売買できる株、そして投資信託というものがあるんですね。

例えば「上場 ETF」でいうと、三菱 UFJ 信託銀行の「純金上場信託 (1540) 」や、外資の「PDR ゴールド・シェア (1326)  」といった銘柄は広く知られているようです。

そして投資信託であれば、三菱 UFJ アセットマネジメントの「三菱 UFJ 純金ファンド 」など、恐らく 20~30 を超えるたくさんの商品があります。

わたしは「上場 ETF」ではなく、投資信託だけを複数、毎月買っています。

しかし投資信託は「上場 ETF」に比べると、デメリットとリスクが幾つかあります。

まず、投資信託の場合、信託報酬(約0.4~1%)という管理費用を日々負担しなければなりません。

そして、これがわたしの中で一番大きいのですが「この値段で買う、あるいは売る」といった指値注文ができず、その日の取引終了時(15:00)の値段(基準価格という)で売買されるという点です。

そう、これ、株式投資でいう成行(なりゆき)注文と同じです。

しかも「三菱 UFJ 純金ファンド 」であれば、15:00までに注文したその日(18:00以降)に売買金額が決定しますが、その他の投資信託は翌日の売買になります。

つまり「三菱 UFJ 純金ファンド」以外の投資信託だと、当日15:00まで入れた注文の結果が、24時間以上経過した翌日の18:00以降まで分かりません。これは大きなリスクです。

この一晩の間に、ニューヨークの金相場や為替(1ドルが日本円で幾らか)が大きく変動すれば、その影響をもろに受けるからです。

なので、為替を大きく動かすアメリカの金融政策や、経済指標の発表をその晩に控えているときは、売買しないように注意する必要があります。

ちなみに、当日に約定(取引成立)する「三菱 UFJ 純金ファンド」に注文を入れる場合も、わたしはその日の国内の金価格、為替は見てタイミングを判断しています。

で、こうした「注文した後、いくらで売買されるか分からない」という大きなリスクがあるのに、わたしが投資信託を投資対象にしているのはなぜでしょうか。

それは、例えば毎月 20,000円づつ投資したい場合に、対象が上場 ETF(株式)で現在値が 40,000円であれば買えませんが、投資信託であれば「0.5口」といった形で買えるからです。

同様に、40,000円分を全部ではなく「0.5口」だけ売る、ということも出来ます。

そして、もう一つ、金に関連している「上場 ETF」は、人気銘柄の株式と比べ圧倒的に売買の注文の量が少ないというのも、わたしが投資信託の方を敢えて買っている大きな理由です。

売買注文のボリューム(量)が小さい、これを株式投資の世界では「板が薄い」といいますね。

この状態は、買いたいときに(売り注文が少なくて)買えない、売りたいときに売れない、もしくは注文した金額より高く買う、安く売る可能性が高いわけです。

といった理由で、わたしは日々、信託報酬という管理費用の負担があっても「上場 ETF」ではなく、投資信託を「4年間、毎月ずっと同額」買っていくつもりです。

ちなみに、なぜ4年間なのかは、また別の機会に記事にしようと思います。

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4.  対象と時期を分散しよう

2024年3月初旬、わたしはコレと決めた金に投資する投資信託を6つ、1回目の買付をしました。

新NISAの「成長投資枠」年間で240万円、トータルで1,200万円が上限の、利益が出ても非課税の投資枠を使っての買付けです。

そして4月の初旬に2回目、GWを控えた4月の下旬に、5月分として3回目の買付をしました。

3月初旬、1ドルは149円でしたが、今この原稿を下書きしている4月28日時点、1ドルは158円超と、急激にドル高円安が進みました。

結果、円の価値は6% (149円/158円=0.94) も下がったわけです。

また、ニューヨークの金相場も、この2か月、中東情勢(イスラエルと隣国との紛争)の影響で約100ドルの上げ下げがありました。

そうした金融市場のかなり急激な動きを見ていて、わたし「分散投資」の大切さをあらためて認識しました。

つまり買う投資信託を複数のものに分散し、投資する時期も、毎月同じ金額を買付して分散する、ということです。

毎回同じ金額で定期的に買付ていく投資方法「ドルコスト平均法」は、平均取得価格を下げていく手法として有名ですが、今回もその有難みを実感しています。

ちなみに「ドルコスト平均法」は、多少の上げ下げがあっても、金のように長期にわたって値段が上昇していく場合は大きな恩恵があります。

また、わたしが対象としている6つの投資信託、ほぼほぼ同じ収益率ですが、ある時点では多少成績が悪いものもあります。

なので、どれか1つだけに全額投資などしなくて良かった、いつもそれを実感しています。

ちなみに金の投資信託は、新NISAの「つみたて投資枠」は使えず「成長投資枠」での買付になります。

でも、証券会社の取引画面で「毎月決まった日に、決まった金額を買付」する設定はでき、わたしも最初は設定していました。

でも夜間、ニューヨークの金相場や為替(1ドルが日本円で幾らか)が大きく変動すれば、金の価格はその影響をもろに受けます。

なので、為替を大きく動かすアメリカの金融政策や、経済指標の発表をその晩に控えているときは売買しないようにする必要があり、今は自分で買付期日を決めています。

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お値段は、¥1,650 / ¥1,650(2024年9月16日現在)

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はいっ、今回も貴重なお時間使って、長文を読んでいただき、有難うございました。

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