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コロナ禍のリストラで、失業された方たち(2)

このコロナ禍で経済と雇用情勢が一変したなか、リストラで職を失った方たち。一人暮らしでの失業、また、中高年の方の失業も、人生の大きな変わり目です。仕事を通し、私が見た風景についてお話します。

次回は、2月27日(土曜日)に記事更新します。

はいっ、今回も、はてなブログのお題「#この1年の変化」にエントリーする形で、前回の続きを書いていこうと思います。

1.  さすがのオーラ、接客のプロたち

こちら岡山での仕事の場合、普段、圧倒的にお会いすることが多いのは、製造メーカーの方たち。

どちらかというと、口数は少ない方が多いです。

なので、昨年の夏~秋にかけ、アパレルの方たちとお会いするようになって、もう驚きました。

初対面の挨拶でも、その表情、声のトーンが、まぁ、感じの良いこと、良いことっ。

もう、オーラが違いますっ。

さすが、お客様の心に働きかけ続けることで、セールスをしてきたプロたちだと、いつも感心しました。

そして、離職を余儀なくされた、この苦しい状況下でも、明るく、力強い女性ばかり。

自分の器量で生きていく、食べていく覚悟、エネルギーがすごくて、わたし、本当に心打たれることが多かったです。

そして、わたしもプロとして、きちっとアウトプットを出していこうと、モチベーションが日々、高まり続けました。

2.  気持ち的に難しいキャリア・チェンジ 

今回、はてなブログのお題に応募する形になっていますが、もともと、今回のような内容で、幾つか記事を書こうとは思っていました。

そのメインは、キャリア・チェンジについてです。

今回、そして次回の記事も、一見、色んな業界の雇用の変化、そうしたことのレポートのように見えるかも知れません。

でも、わたしが今伝えたいと思っていることは、 キャリア・チェンジの大切さ。

そして、やってみると、結果として、心の中に湧いてくる「幸せな感じ」についてなんです。

なぜ、そう言えるか、っていうと、わたし自身が、 既にキャリア・チェンジをしたからなんですね。

わたし、もともとは理系です。

銀行や、流通、工場のネットワークや、巨大データベースを設計、構築していたエンジニアだったんです。 

それが今は、すっかり商売替えして、この分野で仕事をしています。

それで、毎日が満たされています。

そう、「幸せな感じ」なんです。

だから、会社都合で退職なんていう状況まで追い込まれたなら、もがいて、もがいてでも、 キャリア・チェンジしなはれ、と皆さんに言いたいです。 

まっ、この辺りは、いずれ、あらためて書きますかね。 

はいっ、少し、話を元に戻します。

結局、アパレル関係の方たちは、もうほぼ全てが、また同じ小売業界で再就職されていきました。

彼女たちが、口を揃えて言ってたのが「これしか、出来ませんから…」って、そういうお言葉。

これ、勝手にわたしが意訳すると「今までと同じ小売りの仕事でなければ、やる気になりません。」って、そういうお気持ち。 

好きで、やりがいも感じ、また数々の実績に裏付けられたプロとしての自信もあり、20年、30年もずっと続けてきたお仕事。

そして、年齢を重ねてから、未知の分野でリスタートすることへの躊躇、たぶん、心の中で、そういう部分も大きいんでしょう。

それっ、とても共感はできるけど、客観的には「その小売業にいて、今回、こういう状況になったんじゃないですか…」って、そうとも言えます。

でも、ほんと、ほとんど全ての方が、また同じ小売業界で再就職されていきました。

その中で、たった一人、ハローワークで6か月の職業訓練に申し込み、介護、もしくは、看護助手を目指している方がいます。

彼女、若くはなく、たしか40代後半~50代前半。

わたし、毎週末、この方のことが心に浮かんできて、今も、身が引き締まる思いがしています。 

思い切ったキャリア・チェンジを自ら選択し、決断。

そして、決断してからの歩みに、わたし、本当に尊敬の念を覚えています。

そして、わたしもプロとして真摯に、仕事をしなければいけないと、いつもそういう気持ちにさせられます。

3.  職場を失った方たち … 食品関係

昨春、まず手掛けた大量離職の案件は、某有名食品メーカーの工場の操業停止。

正確には、かなり離れた土地に、新工場を建て、そこに生産を移管して集約。

これに伴い、工場全体の80%~90%くらいの非正規雇用の方々が、会社都合で離職することになったわけです。

こうした大量離職の案件 が、わずか半年の間に、2件ありました。  

まぁ、これは、コロナ禍以前から、進められていた話ですが…。

で、こうした案件に対応したとき、すごく印象的だったのは、非正規雇用のまま、10年、20年も働いてきた人たちが、たくさんいたこと。

まぁ、正社員だと、日本全国への転勤は避けられないのですが、非正規雇用ゆえに、突如として職を失うって、本当に気の毒に思いました。

日本の経済、物価って、 こうした非正規雇用で、なんとか維持されてるって、まさにそういう感じがしました。

ちなみに、この食品関係の大量離職2件で、お会いした方たちは、わたしも対応がしんどかったです。

夜勤でお疲れのせいだったかも知れませんが、もう、顔に表情が出ない感じの方が多かった(汗) 

心が死んでしまってるような顔。

なので、話していても、打てど、叩けど、まったく響かない感じ。

企業側が、相当心を砕き、再就職先としての企業(主に取引先)を数社も呼んできて、会社説明会をやっても全くの反応薄。

応募する方は、ほとんどいなかったと聞きました。 

少子化で、労働人口が不足する一方の日本。

これからは、より一層、外国人労働者、そしてロボットが増える形で、経済活動が維持されるのは明らかでしょう。

電車やバスの交通機関も、ほんのわずか先に、無人で運転されるような勢いです。

ただ現状、そのロボットに代わり、夜勤ありの不規則な勤務、重い原料を持ったりの労働って、明らかに心身を蝕んでいる感じがしましたね。

こうした方たちの犠牲で、日本経済の底が支えられているのを見ると、世の中、ほんと恐ろしいですよ。

今さらですが、この社会、明らかに公平ではないですね。

そして、自分に「職業人」としての器量、考える力、売れるスキルがないと、たぶん、どこかで、心身のどちらかが壊れると思います。

ちなみに、2件とも、失業保険をもらいながら、数か月ゆっくりしてる方が、とても多かったです。

そらぁ、心身も疲れ切り、腰を上げる気にならないのも、分かります。

でも、働くことで、社会とかかわっていかないと、人って、だいたい、こじらすんですよねぇ。

視野は狭くなり、考えること、思うことも硬直していきます。

病んだ感じになる方も、珍しくありません。

まぁ、この辺りが、ほんと難しいところです。

4.  職場を失った方たち … 縫製関係

岡山って、ジーンズで有名な倉敷の周辺だけでなく、縫製工場が多いんです。 

そうした縫製関係で、事業をやめる、あるいは、新しい工場に移る、ということで、またまた大量離職のケースが、幾つかありました。   

このときも、なんか心が通じなくて、しんどかったですねぇ。

控え目に言っても、職業人としてのモラルの点で、ちょっとなぁ、っていう方もいました。

60歳、65歳もとうに超えている高齢の方も、結構いたりして…。

少しオーバーにいうと、もう、異次元!って、そういう感じでした(苦笑)

あっ、2,800字も超えてしまったっ。

はいっ、今回も貴重なお時間使って、長文を読んでいただき、有難うございました。

次回に続きます。

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